郷中教育 2021年度 第1弾!
「郷中教育」という言葉を聞かれたことはあるでしょうか?
これは、江戸時代に薩摩藩で行われた武士階級子弟の教育法。
「ごちゅう」「ごじゅう」「ごうちゅう」「ごうじゅう」と読み方は諸説ありますが、一言でいうと、武士の子息たちが異年齢混合のグループを作り、その中で、先輩が後輩を教え導くことを中心に、皆が互いに教育し合う仕組みであり、明治維新に於いて薩摩藩が大きな役割を果たした原動力になったとも言われています。
一ツ星では、この「郷中教育」の仕組みや考え方を適宜活用することも意識していることの一つです。
例えば昨年度、コロナ緊急事態宣言発令下、在宅中の生徒全員と学院をオンラインで繋いで各種活動を行った際、「郷中教育」とまではいかないかも知れませんが、各自が自分の趣味や特技等について紹介し合うという機会を設けました(詳しくは下記をご参照ください↓
勉強も遊びも休み時間も体育もオンラインの火曜日。一ツ星スタイルで「OnlineTuesday」 | 湘南一ツ星高等学院 (hitotsuboshi.jp))。
発表者について新しい発見があったり、内容そのものが興味深かったりで、なかなか好評でしたが、今回は本格的に教科について学びを深めるという観点で、3年生のM君が「歴史講座」を行いました。
M君は大の歴史好きで、知識も豊富。生徒講座の講師役を務めるということにも関心があるとのことでしたので、社会科の教員免許保有者でもある中川学院長と何度か打合せを重ね、いよいよ本番を迎えました。
テーマは「日露戦争」。
これにスポットを当てた理由は、「日本史・世界史の両方に関わる内容であり、且つ、日本にとっても世界にとっても非常に大きな意味を持つ出来事であるため」との趣旨説明を皮切りに、講座が進みます。
最初緊張気味だったM君ですが、画像や映像を交えた授業が進むにつれてトークは熱を帯び、生徒たちはみな真剣に聴き入っていました。
終了後は、拍手喝采!
その後の質疑応答では、
「どうしてそんなに歴史に詳しいんですか?」
とか
「私は歴史が嫌いなんですが、どうすれば好きになるんでしょうか?」
とか
「歴史ってあまりよく分からないんだけど、一体どうやって勉強すればいいの?」
など、
生徒同士ならではのフランクな質問も飛び交い、笑いもありで、なかなか和やかな(?)雰囲気でのお開きとなりました。